実家の猫が急死した。

2022年1月7日午前8時55分頃、1匹の猫が死んだ。私の実家で飼っていたメス猫だった。他の人にとっては興味がないことかもしれないが、彼女との思い出をまとめておきたいと思う。今は絶対に忘れないと思っていることでも日が経つと忘れてしまいそうだ(し、昔の…

高田貫太『海の向こうから見た倭国』講談社現代新書、2017年。中村修也『天智朝と東アジア―唐の支配から律令国家へ』NHK出版、2015年。

白村江の戦いってなんだったんだろうという関心から読んだ2冊。 海の向こうから見た倭国 (講談社現代新書)作者: 高田貫太出版社/メーカー: 講談社発売日: 2017/02/15メディア: 新書この商品を含むブログ (6件) を見る こちらは、6世紀前半までの大陸と倭国の…

ジョナサン・ハリス(井上浩一訳)『ビザンツ帝国の最期』白水社、2013年。

ビザンツ帝国の最期作者: ジョナサンハリス,井上浩一出版社/メーカー: 白水社発売日: 2013/02/23メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る 順番的には『ビザンツ帝国 生存戦略の一千年』のほうが後なのだが、本棚から手にとった順では逆になってし…

ジョナサン・ハリス(井上浩一訳)『ビザンツ帝国 - 生存戦略の一千年』白水社、2018年。

ビザンツ帝国 生存戦略の一千年作者: ジョナサン・ハリス,井上浩一出版社/メーカー: 白水社発売日: 2018/01/20メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 個人的には、「弱小」というのがビザンツ帝国に持つ印象だった。 特に、ローマ帝国の後継と考えると…

エリック・H・クライン『B.C. 1177 - 古代グローバル文明の崩壊』筑摩書房、2018年。

B.C.1177 (単行本)作者: エリック・H.クライン,Eric H. Cline,安原和見出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2018/01/26メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る 古代への情熱が少し高まっていたので、買っていた一冊。 「古代グローバル文明の崩壊…

青柳正規『人類文明の黎明と暮れ方』(興亡の世界史シリーズ)講談社学術文庫、2018年。

興亡の世界史 人類文明の黎明と暮れ方 (講談社学術文庫)作者: 青柳正規出版社/メーカー: 講談社発売日: 2018/06/11メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る やっと読み終えた。 序章終章以外にも、著者の現代世界への目線ががちょいちょい出てきて、我…

藤田嗣治展に行ってきた

藤田嗣治展に行ってきた。 わざわざ、こんな台風でヤバイ日に外に出なくても、と自分でも思うが、ここまで行ける日がなかった。 個人的には、「藤田嗣治」というよりかは「レオナール・フジタ」というほうがイメージが強いのだが、名前はなんとなく知ってい…

福井憲彦『近代ヨーロッパの覇権』(興亡の世界史シリーズ)講談社、2017年。

ちょっと前に読んだので、感想をまとめておく。 興亡の世界史 近代ヨーロッパの覇権 (講談社学術文庫)作者: 福井憲彦出版社/メーカー: 講談社発売日: 2017/10/11メディア: 文庫この商品を含むブログを見る 大航海時代に始まり、第一次世界大戦あたりで終わる…

#きょうのsystemd : 大きな神話

大きな神話 (原文: http://0pointer.de/blog/projects/the-biggest-myths.html *1はきれいに分割されており、これらは systemd の外でも非常に使い勝手の良いものである。 69の別個のバイナリーを必要とする1つのパッケージというのはモノリシックとはほとん…

#きょうのsystemd : ポータブルサービス

超久しぶり。 systemdが話題(?)ということで再開の機運が高まり、レナートのブログ見ていたら、また変なのが出ていたので、翻訳。 原文はこれ。 Walkthrough for Portable Services systemd v239でポータブルサービス systemd v239 には数多くの新機能がある…

ジェーン・オースティン(小山太一訳)『自負と偏見』新潮文庫、2014年(原著:1813年)

自負と偏見 (新潮文庫)作者: ジェインオースティン,Jane Austen,小山太一出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2014/06/27メディア: 文庫この商品を含むブログ (34件) を見る 本書のカバーの裏表紙には次の一文がある。 「幸福な結婚に必要なのは、恋心か打算か。…

平野聡『大清帝国と中華の混迷(興亡の世界史)』講談社学術文庫、2018年(原著2007年)

興亡の世界史 大清帝国と中華の混迷 (講談社学術文庫)作者: 平野聡出版社/メーカー: 講談社発売日: 2018/01/26メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 高校世界史では「明清帝国」とひとくくりにされる明朝と清朝。 このくくり方には、両帝国の間に連…

#きょうのsystemd : ルートを変える (systemd for Administrators, Part 6)

これは 0pointer.de の翻訳 ルートを変える 管理者であれ開発者であれ、遅かれ早かれ、chroot()環境に出会うことになる。 chroot()システムコールは単純にプロセスおよびその子がルートディレクトリ / と考えるものをシフトさせ、そのプロセスが見ることがで…

きょうのsystemd: 3つのレベルの「オフ」

概要 これは 0pointer.de の翻訳。 3つのレベルの「オフ」 systemdではサービス(ないしは、その他のユニット)を3つのレベルでオフにできる。 これについて見てみよう。 1.サービスを停止することができる。これは単純にサービスのインスタンスを停止させるこ…

#きょうのsystemd : サービスを停止させる (systemd for Administrators, Part 4)

概要 これは 0pointer.de の翻訳。 サービスを停止させる システムデーモンを停止させるのは簡単、本当? 確かに、デーモンが単一のプロセスで構成されている限り、これは確かにある程度は正しいだろう。 killall rsyslogdとタイプすれば、syslogデーモンはど…

#きょうのsystemd: Surface Proを持ち歩いている人はサーバーを持ち歩いていると言おう

完全にネタ。 hostnamed needs a quirk database for chassis type · Issue #7390 · systemd/systemd · GitHub レナートがタイトルを変えちゃってるけど、もともとは "hostnamectl reports chassis-type as server for a Surface Pro tablet(hostnamectlがSu…

#きょうのsystemd : (翻訳) どうやったらSysV initのスクリプトをsystemdのサービスファイルに換えられるのか? (systemd for Administrators, Part 3)

概要 これは systemd for Administrators, Part III の翻訳。 どうやったらSysV initのスクリプトをsystemdのサービスファイルに換えられるのか? 伝統的にUnixとLinuxのサービス(デーモン)はSysV init スクリプト経由で起動されている。 これらはBourne Shel…

いろいろ新調した

昨日、今日とで色々新調した。 昨日はユニクロに服を買いに行った。最低限の冬の準備はできたと思う。 今日は友人に会いに秋葉原へ。 ついでに、つくもへSSDを見に行った。 これまで使っていたSSDはIntelの330で60GBと120GBで、前者を/、後者を/homeとしてマ…

#きょうのsystemd: (翻訳) どのサービスがどのプロセスを動かしてる? (systemd for Administrators, Part 2)

概要 systemd for Administrators, Part II の翻訳。 どのサービスがどのプロセスを動かしている? ほとんどのLinuxシステムで、実質的にはデフォルトでかなりの数のプロセスが動かされている。 どのプロセスが動いていて、それが何の、どこに属しているのか…

#きょうのsystemd: ハイブリッドcgroupのセットアップは動くのか?

ちょっと前から気になっていたsystemd-develでのやり取りについて。 そもそも、「はいぶりっどこんとろーるぐーぷ?」なのだが、ちょっとまとめてみる。 ことの発端はUmut Tezduyar Lindskog*1の以下のメール。 [systemd-devel] How does hybrid cgroup setup…

#きょうのsystemd: (翻訳) ブートアップを確かめる (systemd for Administrators, Part 1)

概要 以下は、レナートのブログの 0pointer.de を翻訳したものである。 管理者のためのsystemd パート1 読者の多くが知っているようにsystemdはFedoraの新しいinitシステムであり、Fedora 14から採用された。 また、同じような方法で他のディストリビューシ…

#きょうのsystemd: (翻訳)Socket Activation (1)

今日のUbuntu Weekly Recipeはsystemdネタだった! gihyo.jp それで、というわけでもなく、ちょうどたまたま書き溜めてただけだけど、今日はsocketユニットについて。 またですが、レナートのブログ記事の翻訳。 原文: 0pointer.net ソケットアクティベーショ…

#きょうのsystemd : Ubuntuで新しいめのsystemdを使おうとしてコケた話

はじめに きょうは何だか翻訳の気分ではないし、自分の文章を書きたいので、寄り道をする。 翻訳が増えることを期待してくれた方には申し訳ない。 新しいめのsystemdを試したい systemd 235では、以前に紹介したような機能が搭載された。 popopopoon.hatenad…

#きょうのsystemd : 一覧

きょうのsystemd リンクなしは予定*1。 レナートのブログ記事翻訳 ちゃんと訳したやつ 一応、レナート本人の許可は取ってから翻訳している。( #きょうのsystemd : レナートにブログ翻訳の許可を取り付けた - ぽぽの備忘録 ) PID1を考え直す(Rethinking PID 1…

#きょうのsystemd: (翻訳)PID 1 を考え直す

レナートがsystemdの構想について語ったブログエントリーの翻訳。 原文はこちら: Rethinking PID 1 投稿は2010年4月30日とかなり古いものではあるが、この時点で現在に至るまでのsystemdの設計思想がしっかり示されており、いまもなお色あせていないと思う。…

#きょうのsystemd : レナートにブログ翻訳の許可を取り付けた

レナートのブログは面白くて情報の宝庫なので、ちょくちょくチェックしている。 だけど、有名なあの投稿を含め、誰も翻訳をしていないようなので、レナートに「翻訳していいか?」と許可を取ってみた。 "Go Ahead!"と返事が来た。もちろん他にもちょっとだけ…

#きょうのsystemd : IPアカウンティングとアクセスリスト

およそ1ヶ月前にリリースされたsystemd 235ではサービスごとにIPトラフィックを計算したり、アクセスコントロールができるようになったらしい。 元ネタはレナートのブログ記事 IP Accounting and Access Lists with systemd 。 本稿では、この記事の詳細を紹…

#きょうのsystemd : machinectlにブロックデバイスをイメージとして認識させられるように(なるはず)

LennartがnspawnについてMLに投稿していた件について、今朝調べていたら、動きがあったことがわかったので翻訳。 GPTイメージの話も興味深い。 [systemd-devel] systemd-nspawn/machinectl with LUKS/LVM やぁ、 systemd-nspawnでLUKSで暗号化されたLVを使う…

#きょうのsystemd : 受動態の target units は何のためにある?

勉強になったので翻訳 (私家訳。誤訳や誤解があれば指摘歓迎。) [systemd-devel] Why do passive target units have to exist? やぁ systemdのドキュメントを読んでいるところなんだけど、受動態(passive)のunitがちょっとこんがらがった。 "network.target"…

『ダンケルク』を観てきた

友人の結婚パーティーで関西に戻った帰りに、品川のIMAXで(遅ればせながら)『ダンケルク』を観てきた。 画面がでかく、迫力は満点だった。 id:Forty さんのアドバイスは正しかった。 この迫力満点の甲斐もあり、始終、緊張させられる映画だった。終わった後…